診療科目

内科

内科
内科系疾患全般を幅広く診ることを基本としています。

1.感冒・気管支炎・扁桃腺炎などの呼吸器疾患

2. 高血圧・不整脈などの循環器疾患

3. 胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・急性胃腸炎などの消化器疾患

4. 糖尿病・甲状腺疾患・痛風・脂質異常症などの内分泌代謝疾患

5. 脳血管疾患・認知症などの神経疾患

6. 貧血などの血液疾患 など

どの領域の疾患かよく分らない患者さんはどうぞご相談してください。

また、慢性の症状を訴える患者さんの多くは、日頃のストレスが心と身体に様々な症状を引き起こしている可能性があります。心療内科的な診察も行なっています。がん・糖尿病・心筋梗塞・脳血管障害の患者さんは特にうつ病になりやすいと報告されています。ストレスの対処は、それらの疾患をコントロールするためにもとても重要です。



循環器内科

循環器内科 平成18年まで名古屋大学の研究所で不整脈に関する研究をしてきました。特に心筋細胞のイオンチャネルについての研究は、世界の一流ジャーナルに論文発表してきました(代表論文;Circulation Research 88: 536-42, 2001, Biophysical Journal 67: 457-60, 1994など)。不整脈疾患についてはお任せください。

当院では、循環器疾患の診断・治療のため、超音波装置(心臓・頚動脈)、脈波図、心電図、ホルター心電図などを装備しています。

循環器内科の扱う疾患は以下のとおりです。

(1) 心房細動・期外収縮・イオンチャネル病などの不整脈疾患
心房細動は、年齢を重ねると罹患率が高くなります。一過性心房細動を正常な脈に戻さないと、心房の構造的・電気的変化が生じ慢性心房細動に移行しやすくなり,血栓塞栓症や心不全の危険性が高まります。リズムコントロールが原則ですが、慢性に移行した際は、レートコントロールと抗凝固療法を推奨します。
(2) 高血圧
日本人の高血圧患者さんの約6%がアルドステロンなどのホルモン異常が原因の高血圧です。日本では、検査せず、降圧薬を服用されている方も多数いらっしゃいます。当院では、的確に検査を行い治療します。降圧薬には、Caチャネル拮抗薬・アンギオテンシンⅡ受容体阻害剤・アンギオテンシン変換酵素阻害薬・利尿薬・β受容体阻害薬・α受容体阻害薬・レニン受容体阻害薬などがあります。患者さんの症状に対して適切に選択し処方いたします。
(3) 狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞
(4) 動脈硬化の原因となる高脂血症
近年、食生活の欧米化・運動不足などによりコレステロール・中性脂肪などの脂質異常症による動脈硬化性疾患が増加しています。虚血性心疾患・脳梗塞の発症・再発予防のため、積極的に保健指導・薬物治療を行ないます。脂質異常症の薬剤には、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬剤)・陰イオン交換樹脂薬(コレスチミド)・小腸コレステロールトランスポーター阻害剤(エゼチミブ)・フィブラート系薬・ニコチン酸製剤・EPA薬があります。
(5) 心不全
心臓がポンプとしての役割を果たせなくなった状態です。心不全はいろいろな原因で起こります。狭心症・心筋梗塞・心筋症・高血圧・動脈硬化・不整脈などが誘因となります。疲れやすい、歩くと息切れがする、横になると呼吸が苦しい、足がむくむなど症状がある方はご相談ください。
(6) メタボリックシンドローム・肥満
肥満をベースとした高血圧・糖代謝異常・脂質異常症を示すメタボリックシンドロームは、脳・心血管疾患の基盤になっており、循環器内科における最も注目する病態です。食生活の変化・運動不足などがその原因となっています。
平成21年の国民健康栄養調査では20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合は男性30.5%、女性20.8%と報告されています。2007年の国民健康栄養調査ではメタボリックシンドロームの予備軍・強く疑われる者の割合が男性では40-74歳では55.9%と半数を超えています。女性においても19.2%であり5人に1人で、社会的な問題になっています。当院では、メタボリックシンドロームに対し、漢方による肥満治療を行ない、リバウンド防止のため生活改善を指導していきます。



漢方内科

漢方薬が効果的な疾患・症状

漢方内科
冷え性
漢方の最も得意とする分野ではないでしょうか?種々の漢方・生薬が助けてくれます。
西洋医学的に困難な病態

・膠原病(線維筋痛症・慢性関節リウマチなど)。患者の身体の状態を改善するのが目的の漢方薬はこれらの疾患に適合しています。

・がん。癌研有明病院の漢方サポート外来では、がん治療の合併症軽減や末期がん治療などに対して漢方治療を取り入れています。

女性が困っている病態
更年期障害・月経困難症(子宮内膜症・子宮筋腫)・月経前症候群(PMS)・不妊症など。漢方単独で著効しますが、ホルモン療法などでよくならない病態でも併用すると効果的です。
皮膚の疾患
ニキビ・肌荒れ・アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱症・尋常性乾癬・多汗症・尋常性疣贅など。一般皮膚科で難治性のときは、是非、漢方を試みて下さい。びっくりするほど効果あります。
アレルギー疾患
花粉症・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・食物アレルギーなど西洋医学とは異なるアプローチで治療します。
整形外科領域
整形外科領域では、変形性膝関節症・五十肩・椎間板ヘルニア・神経痛などで漢方が著効するケースがあります。とりわけ、こむら返りには、すぐに症状を止めてしまう漢方薬があります。
便秘・下痢症
いろいろな体質に応じて様々な漢方が処方可能です。過敏性腸症候群は特に漢方の得意分野の病態です。
認知症
認知症の中核症状・周辺症状にも漢方薬が有効です。
体質改善
風邪にすぐかかってしまうとか、扁桃腺炎を何度もくりかえすなど、漢方を服用すると自然に体質が改善され免疫力・抵抗力がついてきます。
自律神経障害・神経症・心身症など
西洋医学的な検査では異常が見つからない頭痛・不眠・のぼせ・いらいらなどの不定愁訴にも有効です。うつ病などにも漢方で十分治療可能な患者さんもいらっしゃいます。

漢方より西洋医学を優先する疾患

心筋梗塞・狭心症・脳梗塞・脳出血・ショック状態などの急性の心血管疾患には、漢方治療は向いていません。
また、治癒・切除可能な悪性疾患、治療法が確立している代謝性疾患(糖尿病・甲状腺機能亢進症など)・重症の感染症に対しても、まず、西洋医学的に治療に当たるべきです。



呼吸器内科

呼吸器内科

COPD(慢性閉塞性肺疾患)が最近注目されています。肺の生活習慣病といわれ、おもにタバコが原因で発症する炎症性の病気で、以前は慢性気管支炎・肺気腫と呼ばれていました。日本には、530万人以上の患者さんがいると推定されています。COPDは、定期健診などのレントゲン検査では、重症にならないとなかなか発見されにくく、呼吸器機能検査(スパイロメトリー)が必要です。当院では、禁煙治療(保険治療)を積極的に勧めていますが、同時にスパイロメトリーでCOPDの有無を診断することができます。治療は気管支を拡張する薬を使うことが基本になります。


COPDチェック

(1) あなたは40歳以上ですか?
(2) 20年以上タバコを吸い続けていますか?または吸い続けていましたか?(現在禁煙している方も含まれます。)
(3) 咳や痰がよく出ますか?
(4) 風邪を引きやすいですか?
(5) 風邪がなかなか治らず、長引きますか?
(6) 坂道や階段で同年齢の歩くスピードについていけませんか?
6問中3問該当した方は要注意!
4問以上該当したら、COPDの検査を受けることを勧めます。
スパイロメトリーで「肺年齢」も簡単に分ります。肺年齢は1秒間にどのくらい空気が吐き出せるかを、同姓・同世代と比較したものです。実年齢より肺年齢が高い人はCOPD要注意です。




皮ふ科

皮ふ科

当院では、通常の皮膚科でよくならない皮膚疾患を、漢方の力でよくしていきます。一般的な、皮膚の外科的処置は行ないません。
ニキビ・肌荒れ・アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱症・尋常性乾癬・多汗症・尋常性疣贅などが適応疾患です。

例えば、ニキビでも赤いニキビ(顔面紅潮、ニキビも赤く、隆起も赤い)・青いニキビ(うっ血体質。のぼせやすく、口唇が紫色、月経異常などあるもの)・白いニキビ(皮膚の色のままのニキビで、貧血気味で、冷え性)などタイプにより漢方の薬も使い分けます。
アトピー性皮膚炎では、体質改善のための漢方と同時に、皮膚所見を改善する漢方を処方し、治療していきます。食事を含めた日常生活の養生が基本です。

掌蹠膿疱症は女優の奈美悦子さんの闘病で有名な疾患でビオチン療法が有名になりました。これだけでは改善しない方には是非漢方を試していただきたいです。
多汗症には、緊張・不安などの精神的な原因の発汗と身体機能の失調による病的な発汗がありますが、漢方治療は両者に対応できます。黄耆(おうぎ)という生薬がとても有効です。





その他診療・治療

禁煙治療

経口薬(チャンピックス)による治療を行ないます。保険適応。3ヶ月間の治療です。



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